模擬試験の内容PRACTICE EXAM

科目と配点

ペーパー 行動観察A 行動観察B

100点満点となります。

ペーパー

グレードテストのペーパーでは数量・常識知識・記憶・言語・推理思考の5分野を毎回出題します。毎年3月から始まって9月に最終回となりますが、ペーパーはあとになるほど少しずつ難しくなります。内容は千葉県の国府台・昭和・日出・千葉日大・成田・聖徳・千葉大附属および茨城県の江戸取、都内の有名私立小学校の最新の入試問題を分析して問題を作っています。

ペーパー問題の事例

グレードテストの過去問題を紹介します。実際の試験会場では子供たちの理解しやすい言葉で質問を行っています。3~4月に行う模試では先生が現場で問題を読みますが、5月以降ではCDに吹き込みスピーカーで聞いてもらうケースが多くなります。難度を比較するため年長さんと年中さんの問題を並べて掲載してありますが、実際のグレードテストでは4月以降年中さんの模試は実施していません。

数量問題
まず最初は数量の問題から始めました。数量問題には長さ比べ、数の多少、ペアーを数える、数える、合わせる、いくつ足りない、分ける、などの問題があります。年長さんはさらにすこしひねってあって最後まで話を正確に聞かないと出来ない問題にしてあります。
数量問題のサンプル(年長用) 数量問題のサンプル(年中用)

サイコロ1はウサギ、花、葉っぱの数を数えて、その数より一つ少ない数の○を鉛筆で同じ絵の描いてある四角に書きます。

サイコロ2はケーキを二人、三人、六人のお友達で仲良く分けたとき、それぞれどのケーキになるかを選びます。

サイコロ3の①はあと何個で10になるかを○の数で書きます。②は袋の中のキャンディーの数は合せた数で、左手には何個のキャンディーを握っているかを○で書きます。

サイコロ1は右と左の積木を数えます。どちらが多いか考えて多い方の積木に赤色のクーピーで○を書きます。

サイコロ2は輪つなぎをして一番長くつなげた動物に赤○をつけます。そして一番短くつないだ動物に青○をつけます。

サイコロ3では靴下、手袋、箸は何人分あるか考えて、その数だけ鉛筆で○を書きます。

常識知識問題
次は常識知識の問題です。常識問題には季節の行事や動植物に関するものそして理科的知識、食事のマナーや交通ルール、道徳の良い子悪い子などを出題します。
常識知識問題のサンプル(年長用) 常識知識問題のサンプル(年中用)

サイコロ1はころがすと、右に曲がるものを見つけて鉛筆で○をつけます。

サイコロ2は種があるものに黄色のクーピーで○をつけます。

サイコロ3ライオンと蝶のえさを見つけ桃色のクーピーで○や△の印をつけます。

サイコロ4は季節の問題です。1月1日と5月5日と7月7日の絵を見つけて、色を変えて○をつけます。

サイコロ1は四角の中から仲間外れを探して、黄色のクーピーで○をつけます。

サイコロ2は季節の問題です。春には桃色の、秋には緑の、冬には青のクーピーで○をつけます。

サイコロ3は右手に茶色のクーピーで○をつけ、左足に赤色のクーピーで○をつけます。

記憶問題
これは記憶問題です。ペーパー問題を出題する小学校で、記憶問題を出さない小学校はまずないと言えるくらい大切な分野です。グレードテストではお話の記憶と絵の記憶の両方をを毎回必ず出します。
記憶問題のサンプル(年長用) 記憶問題のサンプル(年中用)

サイコロ1はお話の記憶です。デパートに行って買い物をしてきた話の内容を問う問題です。

サイコロ2は絵の記憶です。洗濯物を20秒見て、右端・真ん中・左端にあったものを思い出して印をつけます。

サイコロ3も絵の記憶で、黒い星と白い星はそれぞれいくつだったか、それぞれの星の隣の四角にその数だけ○を鉛筆でかきます

サイコロ1はお話の記憶です。動物園の動物たちが海に遠足に行って帰ってくるまでの話の内容を用問題です。

サイコロ2は絵の記憶です。傘の絵を20秒間見て、赤い傘があった場所に赤色のクーピーで○をつけるというふうに、どの色の傘がどこにあったかをクーピーの色を変えて答えていきます。

図形問題
これは図形問題です。図形問題は数量の分野や思考の分野で出す小学校もあります。図形の合成・重ね図形・点結び・同図形発見・シンメトリー・展開・欠所補完などがこの分野の主な問題となります。
グレードテストでは推理思考の分野で出題します。
図形問題のサンプル(年長用) 図形問題のサンプル(年中用)

サイコロ1は真ん中のあいている所にぴったり当てはまる模様を右から見つけて、黄色のクーピーで○をつけます。

サイコロ2は上の積み木を全部使って、形を2つ作ります。隠れている積み木の色をよく考えて、下の4つの絵の中から2つみつけて、黄色の○をつけます。

サイコロ3は左側の輪を絵のようにハサミで一箇所切って一本の紐にするとどのようになるか、右から見つけて●と●を 鉛筆の線でむすびます。

サイコロ1は左と右の形をあわせると、四角になるのはどれかを考えて、●と●を青色の線でむすびます。

サイコロ2は上のお手本と同じになるように、下のお部屋に鉛筆で点と点をむすんでかきます。

サイコロ3はそれぞれの段で、1つだけ違うが絵があります。見つけて青色のクーピーで×をつけます。

言語問題
口頭試問を行う小学校ではペーパーの言語問題を省力する小学校もありますが、グレードテストでは口頭試問でもペーパーでも言語能力を見ます。言語問題では言葉の音(オン)に関する問題、語彙を問うもの、様子を表す言葉、動作を表す言葉、数詞などがあります。
言語問題のサンプル(年長用) 言語問題のサンプル(年中用)

サイコロの①はそれぞれの言葉の最初の音を使ってできる言葉を探します。②はそれぞれの言葉の最後の音を使ってできる言葉を探します。

サイコロ2は反対の意味を表す絵を探します。

サイコロ1の①は「う」の音で始まるものを見つけて、赤色のクーピーで○をつけます。②は「こ」の音で終わるものを見つけて、青色のクーピーで○をつけます。

サイコロ2は音の数を数える問題です。2つの音でできている言葉と3つの音でできているものを探します。

サイコロ3はしりとりです。

推理思考問題
最後は推理思考の問題です。推理思考の問題は範囲が広く、回転、系列、マジックボックス、シーソー、観覧車、四方見、つりあい、水の嵩などがあります。
推理思考問題のサンプル(年長用) 推理思考問題のサンプル(年中用)

サイコロ1はウサギやネズミが箱を転がして行って赤のところではどの向きになるか、青のところではどの向きになるかを色を変えて○をつけます。

サイコロ2はつりあいの問題です。上の四角の中の絵はお約束で、下の4つのシーソーの絵がお約束にあっていたら○をつけます。

サイコロ3は後ろから見るとどのように見えるでか、見つけて鉛筆で○をつけます。

サイコロ1は絵の中に隠れている動物たちを探してキリンは赤、ゾウは青のクーピーでまるをつけます。ウサギとライオンも同じようにやります。

サイコロ2はシーソーの重さ比べです。一番重いものに丸をつけます。

サイコロ3はいわゆる系列です。決まりよくならんでいるので、空いているところに何が来るかを書き入れます。

行動観察Aの制作・理科実験

制作

昭和・千葉日大・江戸取は毎年個別制作課題を出題しています。国府台は制作を出す年と出さない年があります。日出と聖徳は児童面接の時に簡単な制作をやることがあります。内容として簡単なものでは「点線に沿って線を描く」「枠の中に色を塗る」「紙を切って箱を作る」「描いてある模様を活かして自由に絵を描く」などがあります。難度の高いものでは「パクパク人形つくり」「折り紙で花を切り取って画用紙を貼り付け、その周囲に絵を描く」「手提げバッグをつくる」のようなものがあります。
共同作業では、「段ボールで家を作る」「皆で協力して輪飾りを作る」「紙コップでタワーを作る」「大きな模造紙に皆で相談して動物園の動物を描く」などがあります。

グレードテストでは子供たちが先生の指示で、決められた時間内で先生の指示に沿った作品を共同又は個別で作ります。協調性・指示遵守・独創性・丁寧さ・完成度を観点として評価しています。

理科実験 

授業形式の行動観察を入試で取り入れる小学校が増えてきています。昭和学院や日出学園が数年前から導入しています。評判がいいので、今後実施する学校が増えると思われます。ペーパーの常識分野で理科的知識を問う問題は以前から多くの学校でありました。試験では実際に理科実験を子供たちの目の前でやって見せて、子供たちにも体験させます。

理科実験を通して子供たちがどのように反応するか、内容を理解したか、グループで行う実験に参加したか、など複数の先生で詳しく評価しています。

グレードテストで行う理科実験でも学校と同様に参加度・内容理解・協調性・発表能力などを評価していきます。


グレードテストでは制作か理科実験どちらかを行動観察Aとして行います。

制作問題の事例

  • 制作課題「船」完成品
  • 制作課題「船」素材

個別制作では最初に試験官が実物を見せて作り方を説明します。子供達は机の上に糊とハサミと濡れお絞りを用意して試験官の話を聞きます。それからこの「船」を作るために子供たちに材料を取りに来てもらいます。船の帆が大中小の3種類あるので、6枚の帆の素材からサイズ違いで3枚選んで持って来るのがポイントです。評価する作業としては、折り切り、糊で貼ることがあり、あとかたづけも見ています。 グループ制作ではテーマにより試験官の説明方法が異なります。評価の観点も巧緻性を見るよりも、協調性や参加度に重点を置いています。

行動観察Aの発表・口頭試問

千葉県内の小学校では千葉日大がペーパー分野の言語の代わりに発表を行います。また昭和学院の個別考査は口頭試問の一種です。その他多くの小学校では、行動観察の時に声かけを行い、口頭試問のようなことを行います。

グレードテストでは数人のグループで1つの部屋に入り、試験管から次々と質問を受けて答えていく形式のものや、紙芝居や絵本の読み聞かせの後で一人一人がみんなの前に出て先生の質問に答えたり感想を話したりする形式のものや、制作などの行動観察の時に試験管が一人一人に声掛けを行って質問をしていく形式のものなどがあります。

発表・口頭試問の事例

  1. 自分の名前 受験番号
  2. お家の電話番号
  3. 好きな食べ物
  4. 好きな動物
  5. 今日の朝食べてきた朝食の内容
  6. 好きな遊び

行動観察Bの指示行動

指示行動には集団で行うものと個別で行うものがあります。多くの学校では数人でグループを作って、試験官の指示に基づいて行う指示行動が一番ポピュラーな形態です。グレードテストではこの集団指示行動を行います。

いす取りゲームや玉入れなど子供たちが楽しく参加できるものが多いようです。グレードテストでも子供たちが興味を持って楽しく参加できるテーマを選んでいます。

指示行動の事例

8人でチームになって、カラービニール袋に新聞紙を詰めます。詰め終わったら袋の口をしばって丸いボールを作ります。チームで輪になってカラービニールのボールを投げ合って遊びます。

行動観察Bの運動

小学校入試での運動は小学校に上がってから体操の授業に参加できるかどうかを見るもので、身体能力が優れているかどうかを厳しく見る学校はあまりありません。試験管から指示された運動を正しくやれるか、騒がしくしないか、他のお友達のじゃまをしないかなども見ていますので行動観察のひとつと考えた方がいいでしょう。

模試を行う時期は4月から9月までで、比較的気温の高い季節となります。このため極力エアコンの効いた体育館や多目的スペースをお借りして運動を行います。

グレードテストでは、運動を1つの独立した試験科目として扱う場合もありますが、集団指示行動と合わせて行う場合もあります。

運動の事例

  • 平均台
  • ジグザグ走

小学校入試の運動で代表的なのはサーキット運動です。8人くらいでグループになって行います。まずスタートラインに並んでゴールのラインまで全力走をして、その後平均台を渡ります。次にマットの上をクマ歩き、それからジグザグ走をして最後にスキップで元の所に帰ります。